人間関係に悩む人へ。「2:6:2の法則」を思い出そう
あなたは今、人間関係で悩んでいませんか?
人の悩みの9割は、人間関係の悩みだと言われることもあります。
自分の力ではどうにもならない部分も多いので、人間関係の悩みって深刻なことも多いんですよね。
今回は、そんな人間関係の悩みを手放して、幸せに生きるためのポイントについてお伝えしていきたいと思います。
2:8の法則とは?
あなたは「2:8の法則」を聞いたことがありますか?
これは、私たちの世界には次のような法則があることを示す言葉です。
- 世界の全資産の8割は、トップ2割の富裕層が持っている
- 家にある服の2割の服で、8割過ごしている
- スマホの2割の機能で、8割の作業をしている
結果の8割は2割のエネルギーでできており、結果の2割は8割のエネルギーができている…。
そんな法則が、私たちの世界には存在しているんですね。
身近なところにも多い2:8の法則
この2:8の法則は、発見者の名前をとって「パレートの法則」と呼ばれることもあります。
もちろんここまできれいにならずに、3:7とか1:9という割合になることもあります。
それでも、私たちの身近なところから自然界まで、多くの場面で2:8の法則が働いていることがわかっているんです。
「2:6:2の法則」も存在する
そしてもう1つ、2:8:2の法則というものもあります。
昔話にアリとキリギリスの物語がありますが、実は全部のアリが働き者として活動するわけじゃないそうです。
アリのコミュニティには、2割の働き者なアリ、6割の普通のアリ、2割のサボるアリがいることがわかっているんです
これは人間社会にも同じことが言えて、会社の上位2割の人はバリバリ働き、6割の人は普通に働き、下位2割の人はダラダラとサボりながら働くものなんですよね。
ただ、アリの5つのコミュニティから上位2割のアリを取り出して1つの巣に集めたとしても、100%のアリが働き者になることはないんです。
すべてのコミュニティーから上位2割の働きものを集めたはずなのに、実際にはその中から2割の働き者、6割の普通、そして2割のサボるアリが生まれてしまうんですね。
どちらも宇宙の法則で、自然の摂理である
2:8の法則も、2:6:2の法則も、どちらも宇宙の法則の1つです。
私たちの地球に重力があるのと一緒で、これらの法則に逆らおうとしても意味がありません。
むしろ当たり前のことだと受け入れるのが大切で、反発しないのが賢明です。
同じ学力で入学したはずなのに、卒業後は…
たとえば私たちが高校や大学に入学するときにも、偏差値的にはみんな同じくらいの学力でスタートしたはずです。
しかし卒業する頃には、いい大学やいい会社に行ける人もいれば、赤点ばっかり取って留年してしまう人も出てきますよね?
これも、1つのコミュニティでは必ず2:6:2の法則が働くことを示す、わかりやすい例だと思います。
人間関係の「2:6:2の法則」とは?
この2:6:2の法則は、実は人間関係にも当てはまることがよく知られています。
つまり、人々の2割はどんな時もあなたのことを好きでいてくれて、6割の人は好きでも嫌いでもなく、残りの2割の人はどんな時もあなたを嫌ってくる人。
私たちの身の回りの人々は、こうした割合で存在しているんですね。
少なくとも2割以上の人に嫌われる
つまり、少なくとも自分を嫌う人が2割以上存在するということです。
この法則を頭に入れておけば、自分を嫌う人と無理に仲良くなろうとしたり、がんばって話を合わせて好かれようと思う必要がなくなるでしょう。
なぜなら、自分を嫌う2割の人と付き合うのではなく、自分を好きでいてくれる2割が、好きになるかもしれない6割の人と付き合うほうがいいからです。
コミュニティが変われば、正しい常識も変わってくる
世の中には、食べ物を残すのは絶対にやってはいけないことだと考える人が2割いる。
一方で、食べれないものが食べたくないものは、無理に食べる必要はないと思っている人も2割いる。
そして、食べ物を残すかどうかはケースバイケースだよねと思っている人が6割いるというわけです。
ちなみに中国では、出された食事を全部食べることはマナー違反になってしまいます。
あえて少しだけ残して、「もう食べられないくらい満足しましたよ」と伝えるのが正しいんだそうです。
人は、人の考えを変えることはできない
私たちは自分と考えが合わない人の意見を、何とかして変えたいと思ってしまいます。
たとえば友達や家族が自分とは真逆の考え方をしていた時に、「絶対にこっちの方が正しいよ!」と、説得しようとしたことはないでしょうか?
多くの場合、あなたがどんなに働きかけても、相手の考えが変わることはありません。
人は、誰かの考え方をコントロールすることなんて不可能なのです。
相手に合わせて考えを変える必要もない
逆に言えば、自分と合わない人の考えを無理矢理受け入れようとする必要もないということです。
「相手が言っていることもよくわかるんだけど、どうしてもぴんとこない…」そんなときには、無理に相手の考えを受け入れる必要はありません。
自分の考えは自分の考えとしてずっと持っていても、何も悪くはないのです。
貴重な時間を下位2割の人に使っちゃダメ
毎日忙しい私たちは、時間も限られています。
下位2割の人のために時間を使ったら、上位2割の人のために時間を使えなくなってしまうということです。
そんなのって、すごくもったいないことですよね?
下位2割の嫌いな人のことは無視して、上位2割の大好きな人とだけ付き合っていても、何の問題もないのです。
今日から愚痴をやめて、行動しよう!
私たちにとってかけがえのない友人や家族に、職場のどうでもいい上司の愚痴を言ったりしていませんか?
これはまさに、下位2割の人に時間を使い、上位2割の人の時間を削る行動です。
嫌いな人をわざわざ好きになれとは言いません。
でも、わざわざ嫌いな人のことを持ち出して時間を浪費してしまうのは、今日で終わりにしましょう。
おわりに
社会には自分のことを嫌ってくる人が2割以上存在するのですから、私たちが人間関係で悩むのも当然です。
しかし、自分を嫌ってくる人と無理に仲良くしようとする必要なんてありません。
このようにすっぱりと考えるのが難しいなら、副業を始めて別のコミュニティに参加したり、起業して付き合う人を100%選べるようになることを目標にしてみるのもおすすめですよ。